(株)加藤バイオマステクノロジー(以下、加藤バイオ)の技術の全ては、
「木質からのリグノセルロース系エタノール製造」の前処理の研究から始まりました。

米国では、1973年に起こった第1次オイルショックを受け「エネルギーの全てを国産に」との思考からバイオエタノールの研究が始まり、現在では食糧と競合しつつもコーン子実を原料(一等品1億4千万トン/年使用)とした生産が行われております。
木本系やストーバー系のリグノセルロースは、『セルロース』『ヘミセルロース』『リグニン』が強固に絡み合っていることから、これを解きほぐす前処理技術が進展せず、日本を含め各国で様々な研究、開発が行われておりますが、現在の方法では製造コストが高く、特殊酵素を必要とすることからコストダウンに向けた破壊的イノベーションが求められております。また、2018年より国際的にムーンショット型研究開発が進められ、
内閣府も7目標を掲げ取組んでおります。

リグノセルロースは【エネルギー】に限定されることなく、【化成品】【医薬】の原料として注目される地球上に最も多く存在するバイオマス資源で、
日本は国土の67%が森林の為、前処理技術が確立されれば世界有数の資源国家となり得ます。

加藤バイオは、米国やEUなど多くの研究者と議論をし、あらゆる知見を吸収した事により、現在のKSE方式に到達しました。
このKSE前処理機械での前処理工程は、木質チップ投入後18秒で主成分である『セルロース』『ヘミセルロース』『リグニン』を、分離(解繊)(以下、前処理物という)することができる単一連続処理機械で、大量生産が可能です。(化学薬品は使用しません)

KSE方式だからこそ、前処理物に加水、攪拌。リグニンを除去するだけでナノセルロースを得ることができ、また、加水分解酵素(一般的酵素)と発酵母(一般的酵母)を加えると同時糖化発酵が行われ、蒸留する事でセルロース系エタノールを得ることができます。
この工程は最も環境にやさしく、非常に低コストで安価セルロース・セルロース系エタノールを大量生産することができます。
内閣府ではナノセルロースの販売価格が1300円であれば10年後には1兆円産業であると言われており、この技術は遥かに下回る価格が実現可能です。

現在所有の実機の処理能力は1時間当たり100㎏×2基、1基あたりの消費電力33kj/㎏です。量産化では、1時間当たり5,000㎏で稼働

KSE… Kato Saccharide Exposure(加藤糖質暴露)